WordPressでブログを始めるにあたって、「テンプレートテーマの選択」は最重要課題です。
テンプレートテーマには「無料」と「有料」のものがありますが、それぞれの特徴と違いなどもしっかりと把握しておく必要があります。
ここでは、前回特集した「無料テンプレートテーマ」に解説に続き、有料テーマについて特集し、おすすめできるテンプレートテーマをいくつか紹介しています。
この記事に書いてあること
有料テンプレートテーマを選ぶ理由
最近では無料のテンプレートテーマのクオリティが高まり、多くの人が無料のものを使うようになりました。
無料テーマであってもSEO(検索エンジン最適化)はある程度対策されていますし、シンプルなのもの、それなりのデザインのサイト・ブログをネット公開することが可能です。
しかし、こと「ブログの収益化」を考えたとき、無料よりも有料のものの方が多くの要素で優れているので、収益を前提としたブログ運営者は有料テーマを選択します。
有料テーマが無料テーマよりも優れているところは以下のようになります。
- デザインが優れている・特化している
- 配信・収益化までの時間が短い
- カスタマイズの必要性が低い
- エラー、トラブルに強い
- 記事の装飾などが容易
- 無料テーマよりもSEOに優れている
ブログの収益化を考えるとき、「サイトデザイン」は非常に重要になります。
ニュース系、料理系、ファッション系、ECサイト系など、ブログやサイトには様々なカテゴリーがあり、それに合ったインターフェース(サイトデザイン)でなくてはなりません。
無料のテンプレートテーマでも、プログラミング能力があれば自分でカスタマイズをして設計し直していくことができますが、かなりの知識が必要になります。
有料はカテゴリー別に特化したインターフェースで設計されているので、ブログ運営者はコンテンツの制作に集中することができます。
また、ブログで収益を狙う場合、大量のコンテンツが必要になりますので、設定やカスタマイズに多くの時間をかけていられませんし、複数のブログ・サイトを運営していることも少なくないでしょう。
そういった場合にも有料テーマならば記事の装飾がしやすく、かつハイクオリティーなウェブページが短時間で配信できるように工夫されているのです。
そしてSEOに対しても、概ね無料よりも有料のもののほうが細部に対策が組み込まれています。
こういった、"プログラミングやWEB技術に詳しくなくても収益化がしやすい"という理由から、ビジネスとしてWordPressを導入する人に有料テンプレートテーマが向いているのです。
■おすすめのテンプレートテーマ
WordPressのテンプレートテーマの制作そのものが、一つのWEBビジネスのカテゴリーとして確立しているので、しのぎを削るように多くの有料テンプレートテーマが販売されています。
自分の制作するブログのカテゴリーによって特化したテンプレートテーマを選びましょう。
Emanon(エマノン)
エマノンは収益化を目的としたビジネスブログ・サイトに最適にカスタマイズされたテンプレートテーマです。
無料版と9,800円、12,800円のバージョンがありますが、一般的なWeb集客を目的としたブログを制作するには『Emanon Pro 9,800円』が最適です。
SEO対策、モバイルフレンドリー化はもちろん、HTMLとCSSの圧縮構造によって素早いページ表示が実現されています。
また、収益化に直結するランディングページやCTA(Call To Action)の設置機能も充実しています。
"CTA"とは、商品の購入や資料請求・会員登録・メルマガ登録・定期購読などを閲覧者に促す場所のことで、企業が運営するサイトには必ずといってよいほど設置されている機能です。
サイトデザインも本格的で、導入してすぐにハイセンスなブログを配信することが可能です。
THE THOR(ザ・トール)
前述のエマノンと人気を2分すると言っても過言ではない、注目のテンプレートテーマが『THE THOR(ザ・トール)』です。
ザ・トールの大きな特徴としては、着せ替え機能が充実しているところです。
無料、有料問わず多くのテンプレートテーマを導入しても、デザイン的にどこかしっくりとこないといったことはめずらしくありません。
ザ・トールならば9種類の着せ替えデザインの種類の中から選ぶことができるので、自分のブログコンセプトにぴったりくるものを探しやすいはずです。
・オウンド系
・メディア系
・ブログ系
・士業・企業向け
・メディア系
・ショップ系
・アフィリエイト系×2
とカテゴリー別にデザインを着せ替えすることが可能です。
HTML、CSSの知識がない人にはとくにおすすめです。
DIVER
現在、収益化を狙うビジネスブログのテンプレートテーマの中で『DIVER』は広い支持層を持っています。
17,980円と、無料が存在するテンプレートテーマの中では高額に感じる人もいるかもしれませんが、一度購入すると、複数のブログ・サイトに適用できるのでトータルコストとしては決して高くはないでしょう。
DIVERのメリットとして大きいのは、コンテンツ制作のためのビジュアルエディターが使いやすく高機能なところです。
見出しや装飾が素早く打ち込むこむことができ、また非常にハイセンスです。
グラフ・表・引用・ポップアップ・バッジ・ボタン・など装飾を多く配置させたいブログ運営者に最適です。
管理画面の使いやすさも有料テーマの特徴ですが、DIVERなら無料ブログサービス並みのシンプルさで、体感的に更新作業を完結することができるでしょう。
表示速度は有料テーマの中では平均的で合格点といったところです。
OPENCAGEシリーズ
ブログ閲覧者がダイレクトに触れることになる、サイトのインターフェースデザインは非常に重要です。
『OPENCAGEシリーズ』のテンプレートテーマは、非常にデザイン性が高く、無料テーマからのカスタマイズでは到達することが難しいほどのハイクオリティです。
「ストーク19 11,000円」「スワロー 9,900円」「ハミングバード 7,980円」「アルバトロス 7,980円」と4つの種類からデザインを選べるので、自分のブログの方向性に合わせることができます。
デザイン性の高さに加え、定期的なバージョンアップによる安定性と、装備機能の多さなどから多くの収益化目的のブログ運営者が採用しています。
初心者でも体感的に使える管理機能も魅力です。
とくに人気の高い「ストーク19」「スワロー」「アルバトロス」の詳細を見てみましょう。
ストーク19
『ストーク19』は昨今のSEOの主流である"モバイルファースト"に遵守したテーマになります。
他のテンプレートでは、パソコン表示のときにはクオリティの高いデザインでも、スマホで表示したときにレベルが落ちてしまうといったことがよくあります。
ストーク19は、むしろスマホ表示の際のデザインに重点を置き、近年のネット事情に適したブログを制作することができます。
スマホ表示の際のデザインを向上させることは、SEO的にはもちろん、アクセス数の増加に直結する要素だといえるでしょう。
スワロー
『スワロー』はOPENRANGEシリーズの中でも"ブロガー向け"のテーマだといえます。
文章コンテンツを中心としたシンプルかつハイセンスなデザインは、近年急増するブロガービジネスに参入するのに強い武器となるはずです。
カラム選択や補足説明・注意説明・ボタン・枠・吹き出し・BOXなど、ブロガーブログでは多くの「ショートコード」が多様されます。
これらショートコードの挿入が非常にシンプルでわかりやすく、短時間で閲覧者に訴えかけるようなコンテンツを制作できる装飾をすることができます。
アルバトロス
OPENRANGEシリーズの『アルバトロス』は、とにかく美しいデザインのブログを制作したい人に特化したテーマです。
また、非常に高機能でもあり、初心者でもWEBページ制作のプロ並みのインターフェースデザインでブログを運営することができます。
導入の難しい「スライドショー機能」も標準装備されています。
アフィリエイト、マーケティング等のビジネスサイトの制作にも向いています。
SANGO
『SANGO』は、Webメディア「サルワカ」から誕生したテンプレートテーマであり、サイトの人気と相まって高い購入実績を誇ります。
Googleが推奨するマテリアルデザインを重視した設計になっており、立体的で質の高いデザインは閲覧者のページの食いつきを高めてくれますし、もちろんSEO的にも優秀です。
Javascriptを使わないHTMLアニメーションは、高速のページ表示を保ったままおしゃれなWebページを実現しています。
サイトカラー・見出し・ボタン・ボックス・枠・リストなどの種類が多く、同じテンプレートを使う他のブログ運営者とかぶることのないページデザインを制作することが可能です。
管理画面を非常に使いやすく、ブログ・アフィリエイト初心者に高い支持を得ているテンプレートテーマでもあります。
価格は10,800円と有料テーマの中では平均的です。
JIN
アフィリエイトなどの収益化ブログを始めたくても、HTML、CSS、Javascriptなどのプログラミングの知識が全くないという場合が多いはずです。
そんな人には、プログラミングのスキルがなくても高品質なブログを作ることができる『JIN』がおすすめです。
JINはアフィリエイターの赤石氏が制作したテンプレートテーマで、ライブドアやシーサーなどの無料ブログサービスを使うのと同様に感覚的にWebページを制作することができるテーマです。
デザイン性も高くSEO対策もしっかりされているので、導入後すぐにコンテンツ制作に集中することが可能です。
14,800円と、有料テンプレートテーマの中でも高額な部類に入りますが、その使いやすさから多くのアフィリエイターが購入しています。
また、非常に人気が高く導入事例も多いので、ネット上にトラブルシューティングをたくさん見つけることができます。
まとめ
初期投資が必要なWordPressの有料テーマですが、プログラミングの知識がない人などは結果的に収益化まで時間がかからないために結果的にコストダウンにつながるはずです。
少しでも早くブログで収入を得たい人は、有料テーマを導入することをおすすめします。